2019/4/6~7に、福岡国際センターにて全日本選抜柔道体重別選手権大会が開催されました。
この大会は、8月にある世界選手権東京大会や来年2020年に開催される東京オリンピックの代表に選ばれるための重要な大会となります。
まずは、ハイライトをご覧ください!
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大会1日目
大会1日目は、次の階級の試合が行われました。
男子:90kg、100kg、+100kg
女子:63kg、70kg、78kg、+78kg
100kgは羽賀龍之介選手が初優勝!
世界選手権やグランドスラムで金メダルを獲得したり、リオデジャネイロオリンピックで銅メダルを獲得している羽賀龍之介選手ですが、なんと全日本選抜柔道体重別選手権大会での優勝は今回が初めてだそうです。
準決勝戦では飯田健太郎選手、決勝戦ではウルフアロン選手と対戦し、相手が不用意に技をかけた際、上手く合わせてポイントをとって勝利していました。
技のキレは全盛期に比べて落ちているように見えましたが、勝負所の見極めは今までよりも上手くなっていると思います。
8月の世界選手権の代表はウルフアロン選手となりましたが、本大会を優勝したことで、東京オリンピックの代表候補に挙がる可能性もゼロではなくなりました。
今後の活躍に期待します。
+78kgは素根輝選手が3連覇達成!
大学1年生の素根輝選手が大会3連覇を達成しました。
+78kgの東京オリンピックの代表は、今のところ素根輝選手と朝比奈沙羅選手で争われているといっても過言ではない状況です。
そんな中、決勝戦では朝比奈沙羅選手からポイントをとって勝利しており、戦績も朝比奈沙羅選手に勝ち越しているので、このままいけば素根輝選手が東京オリンピックの代表に選ばれるのではないでしょうか。
あとは、大きくてパワーのある外国人選手に対して、素根輝選手と朝比奈沙羅選手、どちらが上手く戦えるのかも代表選考のポイントになると思います。
大会2日目
大会2日目は、次の階級の試合が行われました。
男子:60kg、66kg、73kg、81kg
女子:48kg、52kg、57kg
66kgは丸山城志郎選手が優勝!
66kgは、丸山城志郎選手と阿部一二三選手で代表を争っている状況です。
8月の世界選手権は二人とも代表に選ばれました。
阿部一二三選手は、1回戦で脇腹を痛めながらも決勝戦まで勝ち上がってきました。
決勝戦でもGSで長時間戦っており、負傷により、いつもの力強い技をかけられない状態でも、上手く試合を運べることをアピールできたと思います。
ただ、最近は丸山城志郎選手が阿部一二三選手に勝ち越しているので、今のところ、丸山城志郎選手の方がオリンピック代表に近いと言えるのではないでしょうか。
73kgの準決勝戦は注目の一戦!
73kgは大野将平選手と海老沼匡選手が準決勝戦で対戦しました。
この二人は講道学舎から世田谷学園高校までの先輩後輩です。
昨年も準決勝戦で対戦しており、このときは先輩の海老沼匡選手の勝ちとなりましたが、今回は、大野将平選手が海老沼匡選手に勝利し昨年の雪辱を果たしました。
この二人の戦いは、大変見応えがあり大会二日間の中で一番盛り上がった試合だったのではないでしょうか。
48kgは高校生が優勝!
48kgは、高校生の古賀若菜選手が優勝しました。
古賀若菜選手は、この大会を優勝したことで、なんと小学校、中学校、高校、シニアすべての大会で日本一になったそうです!
8月の世界選手権の代表には渡名喜風南選手が選ばれておりますが、この大会を優勝したことで、2020年のオリンピック代表候補に名乗りを挙げたといっても良いのではないでしょうか。
今後の活躍に期待します。
大会結果
男子
-60kg
1位:永山 竜樹(了徳寺)
2位:志々目 徹(了徳寺)
3位:大島 優磨(旭化成)
3位:市川 龍之介(東海大)
-66kg
1位:丸山 城志郎(ミキハウス)
2位:阿部 一二三(日本体育大)
3位:西山 祐貴(警視庁)
3位:藤阪 泰恒(パーク24)
-73kg
1位:大野 将平(旭化成)
2位:橋本 壮市(パーク24)
3位:海老沼 匡(パーク24)
3位:立川 新(東海大)
-81kg
1位:永瀬 貴規(旭化成)
2位:佐藤 正大(自衛隊体育)
3位:藤原 崇太郎(日本体育大)
3位:佐々木 健志(ALSOK)
-90kg
1位:向 翔一郎(ALSOK)
2位:長澤 憲大(パーク24)
3位:村尾 三四郎(東海大)
3位:ベイカー 茉秋(日本中央競馬会)
-100kg
1位:羽賀 龍之介(旭化成)
2位:ウルフ アロン(了徳寺)
3位:飯田 健太郎(国士館大)
3位:垣田 恭兵(旭化成)
+100kg
1位:原沢 久喜(百五銀行)
2位:佐藤 和哉(日本製鉄)
3位:王子谷 剛志(旭化成)
3位:太田 彪雅(東海大)
女子
-48kg
古賀 若菜(南筑高)
山﨑 珠美(自衛隊体育)
小倉 葵(環太平洋大)
坂上 綾(三井住友海上)
-52kg
角田 夏実(了徳寺)
志々目 愛(了徳寺)
前田 千島(三井住友海上)
立川 莉奈(福岡県警)
-57kg
芳田 司(コマツ)
玉置 桃(三井住友海上)
富沢 佳奈(東海大)
玉置 桃(三井住友海上)
-63kg
田代 未来(コマツ)
鍋倉 那美(三井住友海上)
佐藤 史織(ミキハウス)
山本 杏(パーク24)
-70kg
大野 陽子(コマツ)
新添 左季(自衛隊体育)
朝飛 七海(桐蔭横浜大)
田中 志歩(環太平洋大)
-78kg
濵田 尚里(自衛隊体育)
佐藤 瑠香(コマツ)
泉 真生(コマツ)
梅木 真美(ALSOK)
+78kg
素根 輝(環太平洋大)
朝比奈 沙羅(パーク24)
稲森 奈見(三井住友海上)
秋場 麻優(環太平洋大)
総評
全日本選抜柔道体重別選手権は各階級8人しか出られない大会なので、1回戦から見ごたえのあるレベルの高い試合が繰り広げられていました。
男子の試合結果をみると2016年のリオデジャネイロオリンピックの代表選手が7階級中4階級優勝していることがわかります。
最近は若手選手の活躍に目を奪われていましたが、前回のオリンピック代表選手達も東京オリンピックに向けてきっちり調整してきており、オリンピックの代表争いが益々厳しいものとなっています。
女子は男子の結果とは相対的で、リオデジャネイロオリンピック代表の選手は誰も優勝していませんでした。
これは、たまたまなのか、女子は男子に比べて現役でいられる期間が短いのか、どうなんでしょう?
東京オリンピックまで、代表争いに注目です!
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