講道館杯 全日本柔道体重別選手権大会は、千葉ポートアリーナで開催される体重別日本一を決める個人戦の大会です。
大会は二日間に渡っており、
1日目:男子60kg、66kg、73kg、81kg、女子70kg、78kg、78kg超
2日目:男子90kg、100kg、100kg超、女子48kg、52kg、57kg、63kg
の試合が開催されておりました。
ウォーミングアップの様子です。
今年は畳の色が統一されており綺麗でしたね。
因みに、講道館杯では開会式がなく、いきなり試合が始まります。
世界選手権も開会式がなかったので、国際大会に合わせているのでしょうか?
会場のモニターに試合の進行状況が掲示されていたので、どこで誰の試合が行われているのかが一目瞭然でした。
これは非常に助かりますね。
たまに間違っているときがありましたが…
試合の進行上、仕方のないことかもしれませんが、3位決定戦が7試合場で同時に行われるので、見たい試合が被ってしまうのが残念でしたね…
ハイライトをご覧ください!
試合結果
男子
-60kg
1位:青木 大(パーク24)
2位:古賀 玄暉(日本体育大)
3位:竪山 将(パーク24)
3位:福田 大悟(鹿屋体育大)
-66kg
1位:相田 勇司(國學院大)
2位:西山 祐貴(警視庁)
3位:磯田 範仁(国士舘大職)
3位:田川 兼三(了徳寺大)
-73kg
1位:原田 健士(日本体育大)
2位:海老沼 匡(パーク24)
3位:土井 健史(三重県体育協会)
3位:佐藤 雄哉(日本エースサポート)
-81kg
1位:友清 光(国士舘大)
2位:小原 拳哉(パーク24)
3位:長島 啓太(日本中央競馬会)
3位:佐々木 健志(ALSOK)
-90kg
1位:村尾 三四郎(東海大)
2位:ベイカー 茉秋(日本中央競馬会)
3位:前田 宗哉(自衛隊体育学校)
3位:田嶋 剛希(筑波大)
-100kg
1位:羽賀 龍之介(旭化成)
2位:西山 大希(日本製鉄)
3位:垣田 恭兵(旭化成)
3位:石内 裕貴(旭化成)
+100kg
1位:熊代 佑輔(ALSOK)
2位:香川 大吾(ALSOK)
3位:王子谷 剛志(旭化成)
3位:佐藤 和哉(日本製鉄)
女子
-48kg
1位:角田 夏実(了徳寺大)
2位:渡邉 愛子(東海大)
3位:小倉 葵(環太平洋大)
3位:古賀 若菜(南筑高)
-52kg
1位:内尾 真子(自衛隊体育学校)
2位:立川 莉奈(福岡県警察)
3位:武田 亮子(龍谷大)
3位:前田 千島(三井住友海上)
-57kg
1位:玉置 桃(三井住友海上)
2位:舟久保 遥香(三井住友海上)
3位:柴田 理帆(JR東日本)
3位:鶴岡 来雪(コマツ)
-63kg
1位:鍋倉 那美(三井住友海上)
2位:土井 雅子(JR東日本)
3位:山本 杏(パーク24)
3位:幸田 奈々(帝京科学大)
-70kg
1位:田中 志歩(環太平洋大)
2位:宇野 友紀子(JR東日本)
3位:新添 左季(自衛隊体育学校)
3位:杉山 歌嶺(桐蔭横浜大)
-78kg
1位:梅木 真美(ALSOK)
2位:和田 梨乃子(三井住友海上)
3位:髙山 莉加(三井住友海上)
3位:佐藤 瑠香(コマツ)
+78kg
1位:冨田 若春(コマツ)
2位:山部 佳苗(ミキハウス)
3位:児玉 ひかる(東海大)
3位:粂田 晴乃(筑波大)
注目の対戦は?
-73kg 決勝戦:海老沼 vs 原田
海老沼選手と原田選手が決勝戦で対戦しました。
実績十分な海老沼選手とインターハイ以降、主だった成績を残せていなかった原田選手の対戦だったので、海老沼選手が勝つと思っていましたが、原田選手が裏投で技ありをとり、隅返でも技ありをとり合わせ技一本で勝利しました。
原田選手は大阪グランドスラムに出場するので、海外勢に対してどのような試合をするか注目です。
-81kg 2回戦:丸山 vs 竹市
実業団チャンピオンの丸山選手とジュニアチャンピオンの竹市選手が2回戦で対戦しました。
丸山選手が隅落で技ありをとったあと、裏投で一本をとり勝利しました。
竹市選手がもう少し善戦すると思っていたのですが、まだシニアのレベルでは厳しかったようですね。
-81kg 決勝戦:友清 vs 小原
準決勝で佐々木選手から合わせ技一本をとり勝ち進んできた友清選手と昨年の講道館杯チャンピオンの小原選手が決勝戦で対戦しました。
GSで隅落により友清選手が勝利しました。
-90kg 準決勝戦:村尾 vs 増山
村尾選手と増山選手は昨年の全日本ジュニアの決勝戦で対戦しており、そのときは増山選手が勝利していましたが、今回は、村尾選手が大外刈で一本をとり勝利しました。
村尾選手は昨年のグランドスラム大阪で3位に入ってから、一段階強くなったように思えます。
村尾選手は決勝戦でもベイカー選手に勝利していますので、あとは世界選手権2位の向選手と選抜体重別2位の長澤選手とどのような試合をするかが、オリンピック代表争いのうえで注目すべきポイントとなりますね。
-90kg 3位決定戦:増山 vs 田嶋
今年の学生チャンピオンの増山選手と昨年の学生チャンピオンの田嶋選手が3位決定戦で対戦しました。
この二人は背負投を中心に試合を組み立てる似たようなスタイルの選手同士の対戦でしたので、この試合には注目しました。
田嶋選手がGSで小外掛により一本勝ちで勝利しました。
+100kg 2回戦:木元 vs 斉藤
学生チャンピオンの木元選手とインターハイチャンピオンの斉藤選手が2回戦で対戦し、斉藤選手が払腰で一本勝しました。
+100kg 3回戦:斉藤 vs 尾原
斉藤選手と昨年の実業団チャンピオンの尾原選手が3回戦で対戦し、斉藤選手が大内刈で一本勝ちしました。
総評
今年の講道館杯では若手選手の活躍が目立っていましたね。
大学1年生の村尾選手が-90kgで優勝、大学2年生の相田選手が-66kgで優勝、大学3年生の原田選手と友清選手が-73kgと-81kgでそれぞれ優勝しています。
高校生では、-100kgの中野選手と+100kgの斉藤選手が3位決定戦まで勝ち上がっていましたね。
次世代の日本代表を担うであろう選手が台頭してきており、今年の講道館杯は非常に面白かったです。
グランドスラム大阪で海外選手とどう戦っていくのか注目です。
また、ベテラン勢の熊代選手が-100kgから+100kgに階級を変更し、2階級制覇を達成しました。
熊代選手の活躍にも期待しております。