2018/11/3~4に、千葉ポートアリーナにて講道館杯全日本柔道体重別選手権大会が開催されました。
まずは、ハイライトをご覧ください!
今年は指定席がありました!
今年の講道館杯は、チケットの購入方法にイープラスでの前売り販売が追加されていたり、指定席が新たに導入されておりました。
昨年までは、前売り券は全柔連事務局での販売のみでしたが、今年からイープラスでも前売り券が購入できるようになり、前売り券の購入が気軽にできるようになっていました。
また、昨年までは指定席がなかったのですが、今年はイープラスでのみ指定席の購入が可能となっていました。
因みに、チケットの価格は次の通りでした。
・自由席(高校生以下):500円
・自由席(一般):1000円
・指定席:2000円
今年から導入された指定席ですが、役員が座っている正面の向かい側の座席1列目~3列目(写真の左側)が用意されていました。
イープラスで指定席をとるとき、細かい座席指定はできなくて、1列目~3列目の中からランダムで選ばれるような感じでした。
実際に指定席に座ってみたところ、正直見辛かったというのが感想です。
指定席から見て手前の3試合場は手すりや旗が邪魔で半分ほどしか見えず、奥の4試合場もタイマーやカメラが邪魔で見辛かったです。
これで、2000円は高いと思いました。
せめて、旗の掲示方法を工夫して、手すりの隙間から手前の3試合場を見られるようにして欲しかったです。
当日の開場待ちの様子は?
さて、試合当日の朝の様子ですが、
私は7:30過ぎに会場に着いたのですが、既に行列が出来ていました。
来年見に行く方は、自由席を前売りで購入し、当日はすぐに列に並べるようにしておくことを勧めします。
私が会場に入ったときは、割と席に余裕がある状態でしたので、一番前は無理かもしれませんが、ある程度好きな座席に座れると思います。
因みに、入って奥半分は企業が席を取っているので、一般の人は座れませんのでご注意ください!
90kgに注目!
90kgは以下のような錚々たるメンバーが出場されており、今年の講道館杯で1番注目した階級でした。
・2016年リオオリンピック金メダリストのベイカー 茉秋選手
・2018年グランドスラム金メダリストの向 翔一郎選手
・2017年世界ジュニア金メダリストの田嶋 剛希選手
・2018年世界ジュニア銀メダリストの村尾 三四郎選手
・2018年全日本柔道選手権大会銅メダリストの加藤 博剛選手
見どころとしては、
・ベイカー選手が初優勝できるか
・向選手が2連覇達成なるか
・学生王者の田嶋選手がどこまで勝ち上がれるか
・高校生王者の村尾選手がどこまで勝ち上がれるか
・ベテランの加藤選手がどこまで勝ち上がれるか
といったところでした。
結果はベイカー選手の初優勝となりましたが、決勝戦は田嶋選手とポイントを取って取られつの接戦でしたので、非常に見ごたえがある試合でした。
決勝戦の試合を貼っておきますね。
オリンピック金メダリストなのに、講道館杯で優勝したことがなかったのは驚きです!
また、3回戦では若手の村尾選手とベテランの加藤選手が対戦しており、村尾選手が一瞬のスキをついてポイントをもぎとったといった内容でした。
こちらも非常に見ごたえのある試合でしたので、よかったら見てください。
村尾選手は高校生の試合だと終始相手を圧倒し、豪快に一本勝ちするイメージが強かったですが、この講道館杯では一回戦から強敵で厳しい試合展開を繰り広げながらも3位に入賞することができたので、自分と同等、もしくは格上とも勝負できることをアピールできたのではないでしょうか。
100kgは8年前と同じ顔合わせ!
100kgの決勝戦は羽賀龍之介選手と熊代佑輔選手の対戦となりました。
試合の動画を貼っておきますね。
なんと、2010年の講道館杯の決勝戦と同じ顔合わせです!
このときは羽賀選手が優勝しましたが、今年は熊代選手の優勝となりました。
8年間もトップ選手であり続けるというのは、並大抵のことではないと思います。
熊代選手は今年30才でしたが、まだまだ戦える印象を受けました。
試合結果は次の通り!
60kg
1位:大島 優磨(旭化成)
2位:志々目 徹(了徳寺)
3位:青木 大(パーク24)
3位:堅山 将(パーク24)
66kg
1位:藤阪 太郎(大阪府警)
2位:磯田 範仁(国士舘大教)
3位:西山 祐貴(警視庁)
3位:藤阪 泰恒(國學院大)
73kg
1位:立川 新(東海大)
2位:海老沼 匡(パーク24)
3位:石郷岡 秀征(筑波大)
3位:野上 廉太郎(筑波大)
81kg
1位:小原 拳哉(パーク24)
2位:佐藤 正大(自衛隊体育)
3位:長島 啓太(JRA)
3位:中園 史寛(福岡県警)
90kg
1位:ベイカー 茉秋(JRA)
2位:田嶋 剛希(筑波大)
3位:向 翔一郎(ALSOK)
3位:村尾 三四郎(桐蔭学園高)
100kg
1位:熊代 佑輔(ALSOK)
2位:羽賀 龍之介(旭化成)
3位:西山 大希(新日鐵住金)
3位:垣田 恭兵(旭化成)
100kg超
1位:影浦 心(JRA)
2位:佐藤 和哉(新日鐵住金)
3位:太田 彪雅(東海大)
3位:上田 轄麻(新日鐵住金)
48kg
1位:芳田 真(比叡山高)
2位:古賀 若菜(南筑高)
3位:山﨑 珠美(自衛隊体育)
3位:坂上 綾(三井住友海上)
52kg
1位:前田 千島(三井住友海上)
2位:立川 莉奈(福岡大)
3位:武田 亮子(龍谷大)
3位:内尾 真子(自衛隊体育)
57kg
1位:富沢 佳奈(東海大)
2位:舟久保 遥香(三井住友海上)
3位:岡田 恵里佳(立命館宇治高)
3位:石川 慈(コマツ)
63kg
1位:土井 雅子(JR東日本)
2位:幸田 奈々(帝京科学大)
3位:山本 杏(パーク24)
3位:佐藤 史織(山梨学院大)
70kg
1位:田中 志歩(環太平洋大)
2位:朝飛 七海(桐蔭横浜大)
3位:西願寺 里保(コマツ)
3位:嶺井 美穂(桐蔭横浜大)
78kg
1位:梅木 真美(ALSOK)
2位:泉 真生(山梨学院大)
3位:髙山 莉加(三井住友海上)
3位:梅津 志悠(三井住友海上)
78kg超
1位:秋場麻優(環太平洋大)
2位:井上あかり(環太平洋大)
3位:粂田晴乃(筑波大)
3位:山部佳苗(ミキハウス)
総評
今回の講道館杯は、2020年の東京オリンピックに向けて自分をアピールできる重要な大会だったと思います。
高校生も男子は1人、女子は3人入賞しています。
この4人は結果次第で東京オリンピックの代表に選ばれる可能性は十分あるのではないでしょうか。
今後、注目していきたいと思います。
講道館杯は、どの階級にも注目選手が出場するので、見ている側も面白いです。
来年以降も見に行きたいと思いました!
ただ、会場に少し不満があります。
・観客席が少ない
・宿泊施設が少ない
ですので、日本武道館での開催を検討して欲しいと思いました。
今回、千葉駅付近で宿泊を探しましたが、手頃なホテルが見つかりませんでした。
来年見に行く方は、早めの宿泊の手配をお勧めします!