2019/8/4に、講道館にて全国高等学校定時制通信制柔道大会が開催されました。
定時制通信制に通う高校生の柔道全国大会で、
・男子団体戦(5人制)
・女子団体戦(3人制)
・男子個人戦(-65kg、-75kg、-90kg、+90kg)
・女子個人戦(-52kg、-63kg、+63kg)
の試合が行われます。
団体戦は、各県の強い選手で構成されています。
※国体をイメージしていただくと良いと思います。
大会情報
今回初めて全国高等学校定時制通信制柔道大会に行って来ました。
ネット上に情報があまり載ってなくて、試合開始時間等調べるのに少し苦労しました。
備忘録も兼ねて、簡単な大会要項をまとめておきますね。
よかったら参考にしてください。
・試合会場:講道館
・開場時間:8:00
・開会式:9:00
・閉会時間:16:30
※16:30までには会場を空けないといけないとのこと。
今回は15時に試合が終了しました。
昨年は別の大会で講道館に行ったのですが、エアコンがなく汗だくで試合を観戦しておりましたが、今年は講道館にエアコンが完備されており快適に試合を観戦することができました。
観客は勿論、選手も快適に過ごせることができたのではないでしょうか。
まずは、ハイライトをご覧ください!
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試合の雰囲気は?
定時制通信制の大会ということもあり、60歳くらいの選手がエントリーしていたり、白帯の選手が参加していたりと、全日制の全国大会とは全然雰囲気は違っていました。
レベルはそんなに高くはないですが、働きながら学校に通い、そして柔道まで取り組んでいるということが凄いと思いました。
団体戦
男子は兵庫県がV奪還
男子は兵庫県が優勝しました。
兵庫県は2008年から2017年まで10年連続優勝していたのですが、2018年に神奈川県に負けてしまい連覇が途絶えていましたが、今年2019年は見事優勝しV奪還を達成しました。
因みに、今年の決勝戦は昨年と同じ顔合わせで兵庫県と神奈川県との対戦となり、対戦結果は4-1でした。
実際に試合を見た感じだと、兵庫県と神奈川県が定時制通信制の中ではレベルが突出しており、それ以外の県とは少々レベルが離れているように思えました。
女子は愛知県が初優勝
女子は愛知県が初優勝しました。
決勝戦は、愛知県と福岡県の対戦となり2-1で愛知県が勝利しました。
愛知県の杉原選手と福岡県の川原選手の活躍が目立っていましたね。
個人戦
男子は神奈川県が3階級制覇!
団体戦では2位だった神奈川県の選手が個人戦で活躍していました。
4階級中3階級を神奈川県の選手が優勝していました。
また、対象的に団体戦で優勝した兵庫県の選手は、一人も個人戦では決勝戦まで勝ち上がることが出来ていませんでした。
団体戦では圧倒的な強さで優勝した兵庫県の選手が、誰一人として決勝の舞台まで上がれなかったのは不思議です。団体戦で力を使い果たしてしまったのでしょうか。
女子は杉原選手が3連覇!
女子では、-52kg級の杉原選手が3連覇を達成しました。
団体戦でも活躍が目立っていましたし、強かったと思います。
大会結果
男子団体戦
1位:兵庫県
2位:神奈川県
女子団体戦
1位:愛知県
2位:福岡県
男子個人戦
-65kg
1位:中島 夢人(神奈川)
2位:久保 庄平(奈良)
-75kg
1位:山口 星維嵐(神奈川)
2位:水上 静太(奈良)
-90kg
1位:渡邉 寛人(神奈川)
2位:上畑 裕一(石川)
+90kg
1位:鈴木 清也(秋田)
2位:早川 海斗(福岡)
女子個人戦
-52kg
1位:杉原 后咲(愛知)
2位:石田 玲杏(兵庫)
-63kg
1位:佐野 明花里(奈良)
2位:大村 朱里(福井)
+63kg
1位:鈴木 清也(秋田)
2位:西巻 美幸(東京A)
総評
今回初めて定時制通信制の柔道全国大会を観戦したのですが、これはこれで面白かったです。
みんなそれぞれ生活環境が違いますので、今回の定時制通信制の全国大会や大学では理工学部だけの全国大会、体育会系の学部だけの全国大会、七帝柔道など、ある程度同じ条件のもとで頂点を目指すのもアリだと思いました。
ただ、今回残念だったのが、レベルの高い低いは別として、道場を出るとき礼をしない、応援は畳の外でするようにアナウンスがあったのにも関わらず、監督も含め畳に上がって応援してる、観客席で立ち上がって応援している等、マナーやルールを守れていない人が散見されたのが非常に残念でした。
柔道家であるのならば、強さを求めるのではなく、まずは礼儀をしっかりと身に付けて欲しいと思います。