2019/7/21~24に、福岡市総合体育館にて金鷲旗高校柔道大会が開催されました。
金鷲旗高校柔道大会はオープン参加のため、毎年全国から多くの高校が参加します。
今年は、男子316校、女子165校が参加しました。
毎年、海外からも何校か招待しており、今年は
・男子:台湾とアメリカ
・女子:台湾、香港、アメリカ
がそれぞれ参加しておりました。
参加校が多いため、女子は2日間、男子は3日間かけて試合を消化していきます。
また、金鷲旗高校柔道大会は5人制の団体戦で、オーダーの変更は補欠を入れるだけしかできません。
しかも、勝ち抜き戦なので、前の方の選手は体力的に厳しい戦いが強いられます。
今年の会場は福岡市総合体育館でした!
最近は、ずっとマリンメッセ福岡で大会が開催されていたのですが、今年は福岡市総合体育館で大会が開催されました。
この会場は、2018年12月に開館した施設で、非常に綺麗だったのですが、マリンメッセ福岡に比べて会場が狭く、アクセスも悪いので非常に残念に思えました。
観客席については、連日立ち見の人で溢れていましたし、アクセスも駅からバスかタクシーで15分ほどかかりました。
あくまで噂ですが、マリンメッセ福岡から福岡市総合体育館に変更したのは予算の都合らしいですね。
マリンメッセ福岡を抑えるには非常にお金がかかるとのこと。
また、来年はオリンピックで福岡市総合体育館を使用するため、金鷲旗はマリンメッセ福岡で開催される予定らしいですね。
まずは、ハイライトをご覧ください!
男子2回戦~4回戦
男子5回戦~決勝戦
女子
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男子は国士舘が2連覇達成!
決勝戦は国士舘と大牟田の対戦となりました。
決勝戦
国士舘 〇-× 大牟田
岡田 陸 〇-× 久保田 皓晴
岡田 陸 ×-〇 竹市 大祐
林 将太郎 ×-〇 竹市 大祐
道下 新大 △-△ 竹市 大祐
藤永 龍太郎 〇-× 石本 慎太郎
藤永 龍太郎 △-△ 服部 大喜
斉藤 立 〇-× 森 健心
抜きつ抜かれつの試合で非常に見応えがありました。
特に、竹市選手の活躍が際立っていましたね。
国士館の選手を3人も止めるのを見て、将来が楽しみな選手だと思いました。
また、大将戦は斉藤選手と森選手の対戦となり、組手は終始森選手が圧倒してるように見えましたが、最後、斉藤選手が体格差の利を活かして森選手に場外指導を与えて勝利しました。
金鷲旗高校柔道大会を観戦して、個人的に目立っていたと思えた選手を紹介しますね。
道下 新大(国士舘)
6回戦で福井工大福井と対戦した時、道下選手が3人抜きしました。
-90kg級でありながら超級の選手を大外で投げたりしていて、非常に強い選手だと思えました。
斉藤 立(国士舘)
準決勝戦では、作陽の髙橋選手を内股で投げ、決勝戦でも大将としての役割をきっちり果たしており、高校生の中だと頭一つ抜けている存在だと思いました。
竹市 大祐(大牟田)
準々決勝戦では大成を4人抜きし、決勝戦でも国士舘を3人止めていました。
スタミナ、パワー、キレ、全てが揃っており、個人的には本大会で一番目立っていた選手だと思っています。
森 健心(大牟田)
組手、足技が上手く、常に優位になるように試合を運んでいる印象を受けました。
本大会では、技によるポイントを見ることが出来ませんでしたが、組手は一級品で試合を見ていて非常にワクワクする選手です。
森選手が大将にいてくれると、選手をはじめ監督も心強いんだろうなと思います。
髙橋 翼(作陽)
準々決勝戦では木更津総合を3人抜いて、準決勝戦では国士舘を2人抜いています。
高校重量級の中では斉藤選手に次ぐ2番手の選手だと思います。
国士舘戦では3人目で斉藤選手と対戦し、一本負けをしてしまったとは言え、同じ条件で試合をしていればどうなっていたか分かりません。
インターハイでの対戦が非常に楽しみです。
女子は富士学苑が初優勝!
決勝戦は富士学苑と敬愛の対戦となりました。
決勝戦
富士学苑 〇-×敬愛
谷 朱音 △-△ 有瀬 心里
小齊 穂奈美 △-△ 辻野 瑠流伽
黒田 亜紀 〇-× 貫目 怜亜
黒田 亜紀 △-△ 丸山 みかの
平野 友萌 △-△ 松澤 佑栞
瀬戸 亜香音
富士学苑の黒田選手の存在が目立っていましたね。
豪快な内股が特徴的で見ていて気持ちよかったです。
是非、注目して欲しい選手の一人ですね。
試合結果
男子
1位:国士舘
2位:大牟田
3位:作陽
3位:日体荏原
ベスト8:習志野
ベスト8:木更津総合
ベスト8:大成
ベスト8:崇徳
女子
1位:富士学苑
2位:敬愛
3位:桐蔭学園
3位:埼玉栄
ベスト8:藤枝順心
ベスト8:夙川
ベスト8:大成
ベスト8:長崎明誠
総評
男子の決勝戦の顔合わせは国士舘高と大牟田高となったのですが、この2校は準決勝戦まで副将と大将を温存したまま勝ち上がってきました。
このことから考えると、今年の高校男子柔道界はこの2強だといえるでしょう。
勝ち抜き戦だと重量級の斉藤選手がいる国士舘高に分がありますが、総当たりのインターハイでは、どっちが勝つか予想できない状態だと思います。
また、面白いことに金鷲旗のベスト4の順位と高校選手権のベスト4の順位は全て同じでした。
なので、3番手4番手は作陽高と日体荏原高と言えると思います。
この2校にもポイントゲッターがいますので、当たりにインターハイではベスト4より上を狙えるかもしれませんね。
女子は1校を除いて、残りの3校は高校選手権の時もベスト4に入った高校が、金鷲旗でもベスト4に入りました。
富士学苑高は、総当たりの高校選手権、勝ち抜き戦の金鷲旗で優勝しており、準優勝校が高校選手権と金鷲旗で異なっていることから、高校女子柔道界は富士学苑高が頭一つ抜けている状態だと言えるでしょう。
インターハイでも富士学苑高の優勝が濃厚ではないでしょうか。