週刊現代で、斉藤立選手がどんな柔道人生を父親と歩んできたのかについての記事がありましたので紹介します。
特別な思いで挑んだ金鷲旗
実力者であった亡き父が手に入れられなかった悲願の大旗を見事大将戦を制し獲得。
父から柔道をやれと言われたことがない
兄が自分から柔道をやりたいと言いだし、弟の立選手も始めることになった。
稽古場での父の指導は厳しい
指導は苛烈で、ときには手や足もでていた。
病室でも稽古
父親が病室にいる際も柔道の指導があった。
父親との別れ
父親からの最後の言葉は「稽古に行け」。
金鷲旗の決勝戦の動画も紹介します!
斉藤立選手は、大将で出ています。
引用元をクリックすると、原文を読むことができます。
誰よりも強く、厳しかった稀代の柔道家がこの世を去って4年。遺された息子たちは、時に戸惑いながらも「柔の道」を歩み続けてきた。胸に刻まれていたのは、病床で父が伝えた「最期の言葉」だった。今週発売の『週刊現代』では、父と2人の息子の物語を特集している。
引用元:週刊現代
以下、私の感想ですので興味がある方は読んでみてください!
主体性が重要
原文に、一度も親から柔道をやれと言ったことはなく、子どもから柔道をやりたいと言ってきたとありました。
自分が柔道に一生を捧げてきたのであれば、柔道をやって欲しいと思い、子どもに柔道をやらせてしまいそうなところですが、そこをグッと堪えて、子どもから柔道をやりたいというまで待ったというのは素晴らしいことだと思いました。
柔道以外でもそうですが、自分がやらされていると思ってやるのと、自分がやりたいと思ってやるのでは、成長具合も全然違ってきますからね。
もしかすると、このままずっと柔道をやりたいと言ってくれなかったかもしれないので、柔道をやりたいと言ってくれた時はすごく嬉しかったのではないでしょうか。
まぁ、父親が暇さえあれば柔道のビデオを見ていたとあるように、柔道をやるように、さり気なく誘導していたみたいですが…
でも、これは人の上に立つ人間(社会でいうところの上司や教師、スポーツ団体でいうところの監督やキャプテン)には必要なことで、どうやったら下の者に自分と同じ志を持って貰えるか、どうやったら主体的に動いて貰えるか、を考えないといけないので、これを実践できる斉藤仁氏はやはり一流の指導者だったんだなと思いました。
信頼関係
原文に、稽古場での父は苛烈だった、ときには、手も足も出ていたともありました。
ようやく柔道を始めてくれた子どもたちに対して、よくそこまで厳しくできたなと思いました。嫌になって辞めてしまうかもしれませんし…
もしかしたら、柔道で勝つのは簡単なことではないぞ、厳しい世界なんだぞということを伝えたかったのかもしれませんね。
結果、弟の斉藤立選手は、小学6年生で全国優勝していますし、この指導方法も間違いではなかったことを証明していますね。
勿論、本人の頑張りの賜物ですが…
個人的には、楽しい柔道というのも、選択肢に挙げてあげてもよかったように思いますけどね。
極論ですが、信頼関係があればどんなに厳しくされても耐えられるのかもしれませんね。
手や足を出すのはどうかとは思いますが…
信頼関係を築くには、厳しくする側は、意味のない暴力等ではなく、意味のある方法で正しく接しないといけないし、
厳しくされる側は、なぜ厳しく接して貰っているのか、これはどういう意味があるのかを、お互いに理解し合うことが大事だと思いました。
そうすれば、最近のニュースで取り上げられたスポーツ界の問題(体操や相撲)も、そこまで大きな問題にならなかったと思います。