2018/10/20~21に、ベイコム総合体育館(尼崎市記念公園)にて全日本学生柔道体重別団体優勝大会が開催されました。
まずは、ハイライトをご覧ください!
全日本学生柔道体重別団体優勝大会って?
男女とも7人で編成される体重別の団体戦です。
順番は、1日目と2日目で変わります。
ちなみに、順番は抽選で決まります。
今年の順番は次の通りでした。
1日目
男子:73kg、66kg、100kg、100kg超、90kg、81kg、60kg
女子:63kg、52kg、48kg、70kg、78kg超、78kg、57kg
2日目
男子:73kg、60kg、100kg、81kg、90kg、100kg超、66kg
女子:70kg、48kg、78kg、52kg、78kg超、57kg、63kg
ルール上、自分が団体戦のメンバーとして登録されている階級よりも一つだけ上の階級で試合に出場することができます。
例えば、60kgのメンバー登録をAさん、Bさんとしている場合、60kgにAさん、66kgにBさんを出場させることができます。
当然、一階級上の選手と試合することになるので、フィジカル面では厳しくなりますが、選手層が薄いチームや、同階級に強い選手が揃っている場合など、このルールを使っているチームが多いと思います。
また、本大会はベイコム総合体育館(尼崎市記念公園)で開催されているのですが、なんにせよ観客席が狭いです。
席に座れずに通路で立見をしている観客が多く見受けられました。
せっかくの全国大会なので、もう少しキャパの広い会場で大会を開催してくれるとうれしいですね。
大学の団体戦は6月と10月(本大会)に開催されます。
6月は日本武道館で開催されるのですが、こちらは学生と一般で入場口が分けられており、しかも列になるように仕切りが準備されています。
本大会は、学生と一般で入場口が同じで、列ができるような工夫はされておらず、団子状態での入場となるので非常に危険に思いました。
実際に、後ろからおされるので、危うくこけそうになりましたので、注意が必要です。
ちなみに、チケットは8:00に1Fの窓口で販売が開始され、入場は2Fからとなります。開場時間は9:00と記載されていましたが、実際は8:20~30に開場されていました。
男子は日本体育大学が初優勝!
男子の決勝戦は筑波大学と日本体育大学の顔合わせとなりました。
筑波大学は佐々木健志選手、日本体育大学は阿部一二三選手と、今年の国際大会で活躍した2人もメンバーに入っていたので見ごたえのある試合となりました。
決勝戦結果は次の通りです。
筑波大 1-3 日本体育大
先鋒:野上×-〇 古賀
次鋒:大島 △-△ 杉本
五将:横内 △-△ オドバートル
中堅:佐々木 ×-〇 大吉
三将:田嶋 〇-× 長井
副将:石川 ×-〇 松井
大将:田川 △-△ 阿部
決勝戦で一番仕事をした選手は日本体育大の大吉選手でした。
前半、佐々木選手に技ありをとられたものの、中盤で逆転の一本勝ちをしました。
ここをとることができたのは、日本体育大としては大きかったと思います。
なお、決勝戦の模様はコチラをご覧ください。
女子は龍谷大学が初優勝!
女子の決勝戦は東海大学と龍谷大学の顔合わせとなりました。
共に初優勝を狙うチーム同士で、東海大学は準決勝で昨年の優勝校である山梨学院大学に勝利していますので、非常に勢いがあるチームでした。
一方、龍谷大学は最近力をつけてきて、6月の団体戦では2位になっています。
決勝戦結果は次の通りです。
東海大 0-2 龍谷大
先鋒:エルビスマー △-△ 冨田
次鋒:根本 △-△ 田中
五将:河内 △-△ 小林
中堅:佐藤(茜) × -〇 中内
三将:松田 △-△ 児島
副将:香川 × -〇 黒木
大将:竹内 △-△ 米澤
全体的に、龍谷大の選手の方が攻めていた印象でした。
決勝戦の模様はコチラをご覧ください。
環太平洋大学にも注目していたのですが、女子は6月の全国大会(5人制)でベスト16以上に入る、もしくは同地区に6月の全国大会でベスト16に入った大学がなかった場合、その地区から1校だけ推薦により全日本学生柔道体重別団体優勝大会(本大会)に出場することができます。
環太平洋大学は6月の全国大会では1回戦負けでした。
一方、同地区の岡山商科大学がベスト16に入っていたので、環太平洋大学は全日本学生柔道体重別団体優勝大会(本大会)に出場することができませんでした。
総評
本大会は、今年のアジア競技大会や世界選手権に出場された選手も試合に出ており、非常に見ごたえのある試合でした。
アジア競技大会に出場した選手
・佐々木 健志 選手(筑波大学)
・飯田 健太郎 選手(国士館大学)
・新添 左季 選手(山梨学院大学)
世界選手権に出場した選手
・永山 竜樹 選手(東海大学)
・阿部 一二三 選手(日本体育大学)
・藤原 崇太郎 選手(日本体育大学)
また、上位に入賞した大学は、さほど力の差は無く、どこが優勝してもおかしくない状況でした。
試合の結果を載せておきます。
男子
1位:日本体育大学
2位:筑波大学
3位:国士舘大学
3位:東海大学
女子
1位:龍谷大学
2位:東海大学
3位:筑波大学
3位:山梨学院大学
全日本学生柔道体重別団体優勝大会(本大会)を観戦していて、審判の認識にバラツキがあるように思えました。
最近、柔道のルールがどんどん変わっており、その変化についていくのは大変かもしれませんが、審判の認識相違により試合結果が変わってしまうと、日々鍛錬している選手が可哀そうです。
審判、監督、選手の方(柔道家全員?)は、講習会などを定期的に行いルールの認識を合わせて、誰もが気持ちよく、納得のいく試合ができるようにしていただけると良いなと思いました。
とくに会場がざわついた準決勝の試合を紹介しておきます。
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