2019/9/14〜9/15に、埼玉県立武道館にて全日本ジュニア柔道体重別選手権大会が開催されました。
推薦または各地区の予選を勝ち抜いた15歳から20歳になる選手が出場します。
各階級20人前後しか出場できないので、非常にハイレベルな大会です。
また、この大会で優勝した選手は、世界ジュニア選手権大会の代表選手に選ばれます。
まずは、ハイライトをご覧ください!
男子ハイライト
女子ハイライト
大会情報は?
全日本ジュニア体重別選手権大会は、2日間にわたって試合が行われます。
大会1日目
男子:-60kg~-81kg
女子:-48kg~-63kg
大会2日目
男子:-90kg~+100kg
女子:-70kg~+78kg
2010年~2018年は、男子-55kg、女子-44kgもあったのですが、今年はなくなっていましたね。来年以降もないのでしょうか?
開場時間は、昨年と同じで8:45でした。
今年は開場時間の2時間前に試合会場に到着したのですが、すでに並んでいる方が沢山いました。
皆さん何時から並んでいるのでしょうか。
あと不思議なことに、試合が行われる階級が多い1日目の方が観客席は空いていましたね。
注目した選手は?
-81kg 竹市 大祐選手
-81kgの高校生の中では一歩抜けている存在の竹市選手が、大学生もエントリーする全日本ジュニアでどこまで通用するか私は注目していました。
結果は次の通り。
2回戦:袖釣込腰で一本勝ち
3回戦:絞め技で一本勝ち
準決勝戦:隅落で優勢勝ち
決勝戦:大内刈で一本勝ち
全て違う技で勝利し、高校生ながら優勝しました。
今年は高校、ジュニアの大会でそれぞれ優勝しましたので、次はシニアの大会である講道館杯でどこまで勝ち進むことができるのかが注目のポイントです。
-90kg 増山 香補選手
昨年の全日本ジュニアで優勝し、世界ジュニアでも3位に入賞した増山選手に注目していました。
結果は次の通り。
2回戦:大内刈で優勢勝ち
3回戦:背負投で一本勝ち
準決勝戦:片襟背負で優勢勝ち
決勝戦:背負投で一本勝ち
危なげなく勝ち上がり、大会2連覇を達成しました。
増山選手は釣り手が非常に強く、背負投は釣り手だけの力で投げている印象を受けました。
見ていて非常に面白いです。
2017年の講道館杯では3位入賞しているので、今年の講道館杯でも活躍が期待できます。
※2018年の講道館杯は欠場。
試合結果
男子
-60kg
1位:末松 賢(明治大)
2位:上領 教史郎(東洋大)
3位:市川 龍之介(東海大)
3位:福田 大悟(鹿屋体育大)
-66kg
1位:武岡 毅(國學院大)
2位:新井 雄士(國學院大)
3位:桂 嵐斗(日本大)
3位:水戸 大生(天理大学)
-73kg
1位:塚本 綾(日本体育大)
2位:佐藤 虎太郎(早稲田大)
3位:内村 秀̪資(東海大)
3位:石原 樹(前橋商業高)
-81kg
1位:竹市 大祐(大牟田高)
2位:青柳 大虎(日本大)
3位:崎山 寛至(日本大)
3位:賀持 喜道(日本大)
-90kg
1位:増山 香補(明治大)
2位:瀧澤 秀斗(東海大)
3位:林 虹希(専修大)
3位:吉野 弘人(鹿屋体育大)
-100kg
1位:神垣 和他(明治大)
2位:中野 智博(桐蔭学園高)
3位:藤鷹 裕大(明治大)
3位:梅野 雅崇(国士舘大)
+100kg
1位:松村 颯祐(東海大)
2位:石川 智啓(東海大)
3位:中村 雄太(東海大仰星高)
3位:千野根 有我(筑波大)
女子
-48kg
1位:渡邉 愛子(東海大)
2位:古賀 若菜(南筑高)
3位:中馬 梨歩(国分中央高)
3位:白石 響(熊本西高)
-52kg
1位:川田 歩実(修徳高)
2位:藤城 心(富士学苑高)
3位:新城 凛子(環太平洋大)
3位:中内 柚里(龍谷大)
-57kg
1位:袴田 佳名瑚(藤枝順心高)
2位:五十 嵐日菜(国士舘高)
3位:岡田 恵里佳(立命館宇治高)
3位:大森 朱莉(敬愛高)
-63kg
1位:浦 明澄(日本体育大)
2位:明石 ひかる(筑波大)
3位:嘉重 春樺(環太平洋大)
3位:立川 桃(東海大)
-70kg
1位:朝飛 真実(桐蔭学園高)
2位:瀬戸 亜香音(富士学苑高)
3位:桑形 萌花(夙川高)
3位:寺田 宇多菜(桐蔭横浜大)
-78kg
1位:黒田 亜紀(富士学苑高)
2位:和田 梨乃子(三井住友海上火災保険)
3位:長谷川 瑞紀(近畿大)
3位:平野 友萌(富士学苑高)
+78kg
1位:高橋 瑠璃(山梨学院大)
2位:吉峰 芙母絵(近畿大)
3位:米川 明穂(藤枝順心高)
3位:八巻 衣音(広陵高)
総評
注目の戦いは?
-73kg級 塚本 vs 内村
塚本選手は昨年の全日本ジュニアで優勝し、世界ジュニアでも2位に入賞した選手で、内村選手は昨年のインターハイでオール一本勝ちで優勝した選手です。
GSまで指導2で内村選手がリードしていたのですが、塚本選手が最後、背負投で技有をとり勝利しました。
-81kg級 竹市 vs 賀持
竹市選手は高校選手権2連覇、今年のインターハイで優勝した選手で、賀持選手は2017年の全日本ジュニアで2位に入賞した選手です。
※賀持選手は怪我により2018年の大会では結果がでていません。
試合終了間際、隅落により竹市選手の優勢勝ち。
-48kg級 古賀 vs 渡邉
古賀選手はインターハイ2連覇、今年の選抜体重別で優勝した選手で、渡邉選手は昨年の高校選手権とインターハイで3位に入賞した選手です。
実績からすると古賀選手の優勝と予想していたのですが、GSで渡邉選手が小外により一本で勝利しました。
-70kg 朝飛 vs 桑形
朝飛選手は昨年の全日本ジュニアで2位に入賞し、今年の高校選手権とインターハイで優勝した選手で、桑形選手は昨年のインターハイで1年生ながらも優勝し、今年のインターハイは3位に入賞した選手です。
朝飛選手が内股により優勢勝ち。
大会2連覇が3人も?
今年の全日本ジュニアでは大会2連覇を達成した選手が3人いました。
-73kg:塚本 綾(日本体育大)
-90kg:増山 香補(明治大)
-63kg:浦 明澄(日本体育大)
ちなみに直近5年で3連覇を達成した選手の人数を年度別に調べてみました。
2019年:3人
2018年:1人
2017年:4人
2016年:2人
2015年:4人
3連覇を達成した選手が3人もいて今年は強い選手が多いと思っていたのですが、2015年と2017年は4人もいましたね。
全日本ジュニアで2015年~2017年に優勝した選手が、昨年、今年の世界選手権代表に選ばれていますので、今年3連覇を達成した選手も2,3年後は、世界選手権代表に選ばれているかもしれませんね。